BLOG|矯正の本音

矯正歯科に関する正しい知識や情報のご提供、医院の活動のご報告などを連載していきます。

2017.06.01

子供の歯ぎしり

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は、子供の歯ぎしりについてお話していこうと思います。
お子さんの歯ぎしりが気になったことがあるという方は少なく無いのではないかと思います。このまま放置して大丈夫か心配になってはいるものの、誰に相談したら良いか分からずにそのままになっているという方もよく見かけます。そういった方達に、歯列矯正医から見た歯ぎしりの原因や対策についてお伝えしていきたいと思います。


■歯ぎしりの原因
そもそも歯ぎしりの原因とは何なのでしょうか?
原因としてはいくつか言われているものがありますが、その一つに噛み合わせと歯並びがあると言われています。顎の成長や舌の癖など人それぞれ特有の原因があるため、全部は書ききれませんが何らかのそういった原因で噛み合わせや歯並びが悪くなると、体の反応としてそれを治そうとして歯ぎしりが起こってくるということが言われています。そのため、永久歯の生え変わりの時期によく歯ぎしりが出てきたりするという報告もあります。

また他の理由としてよく言われているのが不安や悩みなどから来るストレス性の要因があります。ストレスが原因となっている時は、夜寝ている時に歯ぎしりをするという特徴もあります。


■歯ぎしりの影響
では、歯ぎしりをすることによって何か影響を受けることはあるのでしょうか?
先程書いたように、噛み合わせや歯並びを改善しようとして起こっている歯ぎしりはそこまで気にする必要は無いと思います。ただ、6~7歳になってもかなり激しく歯ぎしりをしていたり、四六時中歯ぎしりをしているような時は注意を向ける必要があります。長時間や強すぎる力は、顎関節に負担がかかることによって顎関節症を引き起こしたり、歯根が細くなって歯が抜けやすくなるという悪影響が出てくる可能性があります。

■歯ぎしりの対策
家庭内で出来る歯ぎしりへの対策としては、まずご飯を食べる時によく噛む習慣をつけるということです。これは顎関節や筋肉の発達を促す効果があり、正しい噛み合わせを癖付けることで歯ぎしりの原因を軽減する効果があると考えられます。同様に、頬杖を付いたり、正しくない姿勢をよくする子は歯列が乱れてしまうことがあるため、直していくのも有効な手段だと思います。それでも続くようでしたら悪影響が出てしまう前に検査をしてみることをお勧めします。矯正医としての治療では、矯正治療やマウスピースなどで行っていくことが出来ます。

ここでひとつ注意していただきたいのが、市販のマウスピースなどを安易に使用しない方が良いということです。永久歯が生え揃っても歯ぎしりをしている子というのは上顎前突(出っ歯)や下顎前突(しゃくれ、受け口)という正常な位置から歯が外に出ているケース(不正咬合)が多いかと思います。そこに市販のマウスピースでさらに力を掛けてしまうと不正咬合が悪化してしまう可能性もあります。


この様に、様々な原因やリスクが考えられているため、少しの歯ぎしりを敏感に捉える必要はありませんが、それが長く続いていたり、見ていて歯ぎしりをし過ぎではないかなと思うようなことがあれば、一度歯列矯正医に相談してみるというのも良いのではないでしょうか。