BLOG|矯正の本音

矯正歯科に関する正しい知識や情報のご提供、医院の活動のご報告などを連載していきます。

2017.12.21

補綴物がある場合の矯正治療について

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は、補綴物(詰め物、被せ物)について説明していきます。最近では、う蝕(虫歯)の治療で様々な種類の補綴物が出てきています。矯正治療を検討する人の中にも補綴物を使用している人も少なくないと思いますので、種類や特長の紹介をしていきます。

■ゴールド(金)
昔から金歯として使用されてきており、柔軟性に富んでいます。そのため歯にフィットしやすく、周りの歯を傷つけるリスクが少ないのが特徴です。また、金属アレルギーの患者さんにも使用できるため、矯正用のブラケットに使われたりもします。しかし、かなり高価になってしまうというのは言わなくてもお分かりいただけるかと思います。



■プラスチック(コンポジット)
プラスチックは素材が安価で、加工しやすいため治療の費用を安く抑えられるという特徴があります。しかし、強度が少し弱いため傷がつきやすいと言う問題があります。また、吸水性があるため、着色してしまうというのも問題になることがあります。矯正用のブラケットの中にもプラスチックを使用しているものがありますが、種類によっては着色してしまうこともあります。



■セラミック
透明感がある素材で、表面も滑らかなためとても審美性に優れた素材です。しかし、硬度が高いために周りの歯を傷つけてしまったり、強い衝撃で割れてしまう可能性もあります。また、金ほどではないですが少し治療費が高くなってしまいます。矯正用のブラケットにもセラミックを使ったものが多くあります。



■ジルコニア
素材としては一番新しい部類に入るもので、模造ダイヤと言われるほどの強度が特徴です。しかし、ジルコニアは特有の白さがあり、目立ちやすいためにセラミックで表面をコーティングしたものが一般的に使われています。この様に加工が必要なため、価格も高くなる傾向にあります。セラミックと同様に、矯正用のブラケットにもジルコニアは採用されています。



上記の他にも、セラミックとプラスチックを混ぜたものや、銀歯と言われる金銀パラジウム合金など補綴物の種類はたくさんあります。

矯正治療の相談に来られる時にこの様な補綴物が入っていても矯正治療が可能ですか?という質問を良く受けますが、補綴物が入っていても治療は行えます。専用の接着剤を使用したり、バンドという金属の帯のようなものを歯に装着したりと方法はいくつかありますので、素材や部位によって適切な方法を選んでいます。そのため、治療を始める前に補綴物がある患者さんは、その材質の確認、また歯の状況などもしっかりと確認したうえで治療計画を立ててまいります。