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CLINIC
院長ブログ
2020.1.28
矯正治療中の夜食に関する注意

こんにちは。
メープル矯正歯科の山口です。

今回は、矯正治療中の夜食を摂ることに関する注意という点についてお話していきたいと思います。

矯正治療中に限定してのお話ではないかもしれませんが、夜食に関する注意点としてやはり虫歯のリスクが高くなるということです。日本人の8割が虫歯の問題を抱えているという話も聞くぐらい虫歯に関してはリスクが高い問題で、矯正治療中に虫歯にかかってしまうと様々な問題が出てきます。

■矯正治療中の虫歯の問題

①矯正治療の中断虫歯はご存じの通り、一度かかってしまうと自然治癒するものではありません。そのため、矯正治療中に虫歯にかかってしまうと一旦矯正治療を中断して虫歯の治療を優先する必要があります。矯正装置を外してしまうと、外していた期間に応じて治療期間が長くなってしまう可能性があります。

②矯正装置の費用矯正装置を一度外してしまうと、再度装置を作成して装着する必要が出てきます。これはブラケットを使用する矯正治療や、アライナーを使用する矯正治療いずれにも言えることで、再作成の費用など余分にかかってしまうことがあります。

この様に、単純に虫歯治療といっても様々な影響を及ぼしてしまうことがあります。そのため、矯正治療を開始する前にはしっかりとブラッシングをしてもらえるようにブラッシング指導を行っていますので、意識して磨いていただいている方も多いかと思います。

ただ今回少し気になるデータとして、子供の歯磨きの習慣についてというものがありましたので、そちらも紹介してみたいと思います。

■夜食を食べることがありますか?(軽食やお菓子などを含む)
・中学1年生:27%、中学2年生:32%、中学3年生:31%
・高校1年生:26%、高校2年生:32%、高校3年生:38%

■夜食を摂った後に歯磨きをせずに就寝することがある人の割合
・0時以前に寝る人:24%
・0時以降に寝る人:39.8%

この様に、受験勉強などで夜食を摂取することが多くなる高校生では約4割のお子さんが歯磨きをせずに寝てしまうことがあると回答しています。また、夜食として食べ物を食べた後は歯を磨くが、ジュースなどの糖分を含んだ飲み物を飲んだぐらいでは磨いていないという人まで含むともっと割合は高くなるのではないかと思います。

初めのうちは頑張って磨いていたというお子さんでも、だんだん億劫になってサボってしまうということもあるのではないかと思います。治療中のお子さんの口腔内の状況は、叢生(凸凹、乱ぐい歯)や開口(オープンバイト)など、虫歯になりやすい状態であることが多いと思いますので、ご家族の方もブラッシングに関して注目していただき、計画通り矯正治療を進めていくためのサポートの意識を持っていただけたら私たちも非常に助かります。もしブラッシングに関することなどでご不明点などある場合は、いつでもお気軽にご相談ください。