痛み・抜歯のこと

最新の形状記憶合金ワイヤー

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最新の形状記憶合金ワイヤー スマートフォン画像

歯列矯正といえば「痛い」というイメージをお持ちの方も多くいらっしゃると思います。

昔の矯正は、材料に乏しく、固いワイヤーにたくさんのループを組み込んで、少しでも力を弱める配慮をしていました。ただでさえブラケットが目立つというのに、さらにループの多いワイヤーを入れてしまうと、かなり目立ってしまいます。

最近では、超弾性のニッケルチタンという形状記憶合金のワイヤーがあり、細さは髪の毛くらいです。とても柔らかいため、昔のような痛みはありません。当院でも模型が置いてあるので、一度触ってみていただければ、その細さと柔らかさにびっくりすると思います。

痛みのメカニズム〜歯が動くしくみ〜

〜歯が動くしくみ〜

痛みはできることなら避けたいものです。どうして痛みは起きるのでしょうか?
それにはまず「歯が動くしくみ」から見ていきましょう。

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上図の骨芽細胞と破骨細胞が、骨を作ったり溶かしたりする際に、細胞から化学物質が放出されます。この物質には痛みを引き起こす作用があります。そのため、矯正治療中に痛み(もしくは違和感)が全くゼロというわけにはいきません。

痛みには個人差がありますが、イメージとしては、虫歯のズキズキ痛みと違い、鈍い違和感です。
ワイヤーを入れた夜から2〜3日、食事がしづらい場合があります。しかし、それを過ぎると今まで通りの生活ができますので、ご安心ください。
当院で治療をされている方のほとんどは、痛み止めに頼らずに済んでいます。また一説には、痛み止めを飲んでしまうと、歯の移動に関与する物質が抑制され、歯の動きが悪くなるとも言われています。

ただ、痛み(違和感)を感じる=動いている、ということなんです。
実際、患者様によっては「おお!この痛みによって歯は動いているんだ!」というポジティブな喜びとして捉えておられる方も、多くいらっしゃいます。
ブログにて、実際の患者様の感想も掲載しておりますので、ご参考にご覧ください。

Dr.山口穣治の矯正のホンネ

抜歯について〜少しでも多くの歯を残すこと〜抜歯治療のもつ意味

〜少しでも多くの歯を残すこと〜抜歯治療のもつ意味

「健康な歯を抜く」と聞いて、矯正治療を断念した方もいらっしゃると思います。当院は「お口全体のことを長期的なタームで考え、生涯に少しでも多くの歯を残す」ことを第一に考え、またできうる限り抜かない治療を目指します。いかなる歯科治療も、少しでも多くの歯を残すことが基本です。

ある程度までは、奥歯を後ろに移動したり、横に広げたり、前歯を前に傾斜させたりすることで、隙間を確保して非抜歯治療が可能です。またお子様のように成長期であれば、あごの成長を活かし、小児矯正にて非抜歯で治療を終える可能性が高いです。

ただ、全ての症例がそれで解決できるわけではありません。成人の方はあごも歯の並ぶ土台も成長することがないので、ご希望に合った健康な歯並びを作るためのスペースを確保することが困難な場合があります。特に歯の凸凹が大きい場合や、著しい出っ歯を改善したい場合、口元の突出感を改善したい場合などは、非抜歯治療では改善の度合に限りがあります。

歯並びは「歯の大きさ」と「歯が並ぶ土台の大きさ」のバランスで成り立っています。それは個人個人で異なります。歯を人、土台をベンチとして置き換えると、イメージしやすいかもしれません。 例えば、小柄な人なら3人座れるベンチでも、大柄な人だと果たして3人座れるでしょうか?無理やり座ることは可能ですが、果たしてそれで安定するのでしょうか?もしそこで人数を減らせば、ストレスから解放されて、ゆとりをもって気持ちよく並んで座ることができるでしょう。

抜歯について 画像
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歯は無理矢理並べることも可能ですが、矯正治療とは、ただ単に歯を並べておしまいではありません。一見整ったように見えても、バランスの良いかみ合わせ、本質的に健康なお口になったとは限らないのです。その後何十年と生活をしていくのですから、歯をしっかり並べて、その後も「しっかりとバランスよくお口が機能できること」が健康にとっては重要です。

しかしながら、患者様によっては抜歯自体に抵抗があるということも、よくわかります。当院では、患者様のケースでの抜歯と非抜歯のメリット・デメリットをよくお話しして、患者様自身が納得いただいた上で治療方針を決定していきます。もしその上で抜歯を躊躇される場合には、無理に抜歯をせず、まずは歯を抜かずに治療を始めることをお奨めしています。またさらに経過を見ていくうちに、もし全体の歯並びや口元などに違和感を覚えるようなことがあれば、途中からでも抜歯治療は可能です。期間は長くかかってしまいますが、選択肢のひとつといえるでしょう。