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院長ブログ

メープル矯正歯科の山口です。

今回は、矯正治療の中断についてのお話をしていきたいと思います。

新型コロナウイルスがまだまだ落ち着かない社会情勢の中で、最近矯正治療の中断についてのお話を伺うことがあります。中断の内訳として、転勤などに伴う中断の相談や患者さん本人の意思による中断の相談などが挙げられます。

まず転勤に伴う矯正治療の中断ということについてですが、矯正治療はその特性上数年単位での治療期間が必要になるものです。そのため、転勤や就職・進学に伴う移動は想定しています。矯正歯科医には大学のつながりなどがありますので、移動先の近くで治療を引き継いでもらえる歯科医師を探して、治療を継続していただくことが可能です。また、海外など遠方への移動の際には、矯正材料メーカーに同じ器具を使用している歯科医師を探していただき、そこから継続のコンタクトを取ることもできます。いずれにしても、患者さん本人が辞めたいという理由でない限り、出来る限り治療を継続していただけるようにサポートしています。

次に患者さん本人の意思による治療の中断についてですが、こちらは様々なケースがあります。ブラッシングの手間や矯正装置に慣れない、マウスピースの着脱が億劫など千差万別の理由があり、一概にこれという解決を提示できるものではありません。ただ出来る限りその下がってしまったモチベーションを保っていただけるようにスタッフ一同、全力でサポートする体制は整えています。

とはいえ、それでもやはり辞めたいとお考えになる方も居られますので、中断に伴うリスクだけ理解していただけたらと思います。

①後戻りの可能性
矯正治療は、見た目の改善はもちろんですが、きれいな歯列を長期間維持していただくために上下の歯の噛み合わせにも注意して治療を行っています。そのため、歯並びがある程度綺麗になったからもうこれでいいですと仰る方も居られますが、しっかりと噛み合わせが整っていないと、少しのズレから元の歯列に戻ろうとする後戻りという現象が起こります。この後戻りというものは生態上無くすことは出来ませんので、きちんと噛んで歯列が乱れないようにすることと、リテーナーなどの保定装置で歯列を維持していただくことで最小限に抑えるよう努力しています。そういった点から、途中で治療を中断すると後戻りが起こるかもしれないということは理解しておいてください。

②治療費用
治療費用は治療を行う医院によって様々で、支払い方法も一括でお支払いいただく方法と、ある程度支払ってから、あとは治療の度にお支払いいただく方法などがあります。上でも書きましたが、矯正治療は年単位での治療が必要になります。そのため、治療費用もそれを想定した診断や準備などを含めた金額となっているため、患者さん都合での中断に関しては、一度支払った費用が戻ってこない場合があります。

この様に、矯正治療の中断に伴うリスクはいろいろあります。矯正治療を始められるときは、患者さん自身も将来の綺麗な歯並びを手に入れられることへの期待や希望に満ちていたのではないかと思います。その時の気持ちを忘れないように、私達スタッフ一同も出来る限り寄り添ってサポートするように努めていますので、しんどい時、悩みごとがある時など、いつでも気軽に相談していただけたらと思います。