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CLINIC
院長ブログ
2021.10.15
セカンドオピニオンの有用性

メープル矯正歯科の山口です。

今回は、医療系のドラマなどでもたまに耳にすることがある、セカンドオピニオンについてお話していきたいと思います。

セカンドオピニオンについて何となく知っているという方も居られるかもしれませんが、定義から説明しておくと「より良い決断をするために、当事者以外の専門的な知識を持った第三者に意見を求める行為」になります。簡単に嚙み砕くと、歯科医院で説明された治療の内容に疑問や納得いかない点がある場合、他の歯科医師に治療方法の相談に行くことです。よくセカンドオピニオンで別の歯科医師に相談すると、前に相談したところに戻れないと勘違いされている方も居られるようですが、患者さんと歯科医師の間でより良い治療を選択するための相談ですので、前の方が良かったと思ったならいつでも戻って治療することは出来ます。

なぜセカンドオピニオンが有効かと言いますと、歯科医師の中でも治療の得意分野が違うからです。矯正治療を専門としている歯科医師、インプラント専門医、歯周病専門医、補綴専門医などメイン治療と異なる分野の治療だと経験的にも出来ないことがあります。また、矯正専門医の中でも小児矯正、成人矯正の違いや、表側(ラビアル)矯正、舌側矯正などでもコンセプトや治療指針が違ったりします。そのため、歯科医師がその治療が良いと思っても、患者さんからしてみると必ずしも最善というわけではないため、いろんな意見を聞くという事は有効な手段ではないかと思います。

では、当院にセカンドオピニオンでよく来られるケースについて少し紹介していきたいと思います。

1,非抜歯での治療を希望していたが、抜歯しないと治療できないと言われた
2,マウスピース型矯正装置での治療や舌側矯正を希望したが、出来ないと言われた
3,治療の内容についてあまり詳しく説明して貰えなかった
4,治療が予定の期間を大幅に過ぎてもなかなか終わらない
5,歯がグラグラする、顎が痛いなどの治療前に無かった症状で悩んでいる
6,開口や前突が悪化して前歯で噛み切れなくなってしまった

この様な内容の相談を受けることが多いのではないかと思います。前半は治療前、後半は治療中の相談なのでタイミングは違いますが、いずれにしても患者さん自身の不安や不満が大きくなってしまって、相談に来られたのかと思います。矯正治療は長い治療期間を必要としますので、全ての希望を取り入れられる保証はありませんが、少しでも多くの希望を取り入れて満足のいく治療期間を過ごしていただくことがとても大切だと思います。今の時点でお悩みを抱えている方は、いつでもお気軽に相談に来ていただけたらと思います。