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CLINIC
院長ブログ
2021.4.29
殺菌の種類について

こんにちは。メープル矯正歯科の山口です。

東京や大阪など、大都市圏で再度緊急事態宣言の要請など、まだまだ新型コロナウイルスの猛威が治まらない中、感染対策をしっかりと行いながら診療するのが歯科医院の責務だと思います。その様な中で、よく耳にする殺菌の種類について少しご紹介していきたいと思います。

殺菌(菌を殺すこと)の種類として消毒・殺菌・滅菌というカテゴリーで分類することが出来ます。

まず消毒に関してですが、細菌を弱くして人体などに害がない程度に抑制するためのものを指しています。アルコールによる手指消毒など日ごろからよく耳にする言葉ではないかと思います。 

次に殺菌に関してですが、特定の細菌やウイルスなどを死滅させることを指しています。細菌やウイルスはその種類によって薬液などの効果が異なってくるため、ある特定の細菌やウイルスを死滅させるための方法が他の細菌やウイルスに対して必ずしも有効というわけではありません。

最後に滅菌に関してですが、これは文字通り菌を滅することを意味しています。全ての細菌やウイルスを殺す必要があり、強力な薬剤や高温処理などが必要になるため、基本的には医療器具などに施される処理で、人体や身の回りのものに滅菌処理を行うことは出来ません。

この様に殺菌に関する方法は異なりますが、歯科医院として感染症対策を行う上で必要になってくるのは滅菌処理をしっかりと行っているかどうかです。器具の滅菌方法にも高圧蒸気滅菌や薬液滅菌、ガス滅菌など様々あり、患者さんの口腔内に入れる器具(鏡やプライヤーなど)は隅々までしっかりと滅菌できるように準備する必要がありますし、コップなどの消耗品は使い捨てのものを使用するのが一番衛生的だと思います。

海外と比較すると日本の感染対策は決して高くないと言われていますが、必要な設備をしっかりと準備している歯科医院も増えてきているのが現状だと思います。患者さんの口腔内の処置を行うため、患者さん同士の感染を防ぐことは当たり前ですが、私たちスタッフにおいても感染が起こらないようにしっかりと日ごろの準備を整えて診療にあたっています。感染が危惧される歯科医院だからこそ、常時そういった感染対策はしっかりと行っていますので、少しでも安心して治療を受けていただけると幸いです。