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院長ブログ
2021.11.30
口内炎について

メープル矯正歯科の山口です。

今回は、口内炎について少しお話していきたいと思います。

口内炎と聞くと痛かった経験を思い出してしまう人もいるかもしれませんが、そもそも口内炎にも種類があるのはご存知でしょうか?

①アフタ性口内炎
まず一番一般的な口内炎として、アフタ性口内炎が挙げられます。白いプツッとした潰瘍が出来て、周りが赤くなる口内炎です。ストレスや栄養不足、寝不足などによって免疫力が低下し、その結果として引き起こされると考えられています。口呼吸などで口腔内が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなり、目に見えないほどの小さな傷から感染するというケースもあります。

②カタル性口内炎
同じような口内炎の種類としてカタル性口内炎というものもあります。アフタ性口内炎と同様に、免疫力が低下している時に口の中を噛むなどの刺激を受けると引き起こされるものです。

③ヘルペス性口内炎
次にヘルペス性口内炎というものがあります。ヘルペスウイルスに感染することによって口内炎が出来るもので、乳幼児がかかりやすいものです。ただヘルペスウイルスは体内に残るケースもあり、乳幼児期以外にも免疫力が低下したときに再発することもあります。

④カンジタ性口内炎
最後にカンジタ性口内炎というものもあります。口腔内に常にいる、常在菌であるカンジタが増えすぎてしまうことによって引き起こされます。余程免疫力が低下するなどの症状がない限りはほぼ起きることはないかと思います。

この様に、口内炎と言っても様々な種類があります。矯正治療でも昔は矯正装置の角の処理が甘かったりしたため、口腔内で擦れて口内炎が出来やすいという事がありました。ただ最近の矯正装置は丸みを帯びさせる処理が発達し、擦れて痛いという事はかなり少なくなっています。どうしても痛いという方は、ワックスなど摩擦を少なくする処置も行うことが出来ますので、無理せず相談してください。

また、そもそも口内炎が出来にくい環境を作るという事もとても大切です。上に挙げた口内炎の原因として、どれも免疫力の低下が挙がってくるように、ご自身の体調を整えるという事は口内炎を作りにくくする非常に有効な手段です。ただどうしても口内炎が出来やすいという人は、薬やレーザーによる治療もありますので、一度相談して貰えたらと思います。

矯正装置を取り付けるとどうしても違和感が生じてしまいますが、そこまで時間がかからずに慣れるという人が大半ではないかと思います。ただ、もちろん慣れには個人差がありますので、どうしても我慢できないという人はいつでも相談してください。長い矯正治療の期間を、少しでも快適に過ごしていただけるように、患者さんに合った処置をご提案いたします。